「期限に間に合わず焦り」 甲府市職員が虚偽の会議録作成 民生委選考

甲府市の50代の男性職員が民生委員を選考する委員会を開催していないにもかかわらず虚偽の会議録を作成していたことが17日、市への取材で判明した。市によると、職員は「申し訳ない。公文書偽造に当たるのではという思いはあった」と話しているという。
市福祉保健総室によると、職員は市千代田連絡所長。職員は、市職員や地元住民らでつくる「民生委員推薦協力委員会」を実際には開いていないにもかかわらず、今年8月14日に同委員会を開いて推薦があった5人の適性を審議したなどとする虚偽の会議録を作成し、市に提出した。
10月25日に民生委員の名簿が公表された後、市民から同委員会が開かれていないことを指摘する問い合わせがあり、発覚した。職員は市の調査に対し「(書類の提出)期限に間に合わず、焦りがあった」と話しているという。推薦協力委員会は同29日に開かれ、5人は正式に任命された。
民生委員は、自治会から推薦される人物を推薦協力委員会で選考し、市の民生委員推薦会に推薦する。さらに選考や市長の推薦を経て、厚生労働相から委嘱される。
市は職員が偽造した会議録を「公文書に当たる」として、処分を検討している。樋口雄一市長は「信頼を損ねることとなったことを深くおわび申し上げる。職員への一層のコンプライアンスの徹底を図りたい」とのコメントを出した。【高田奈実】