こもだるづくりが最盛期=京都市〔地域〕

宝酒造の伏見工場(京都市伏見区)で新年の鏡開きなどに使われる日本酒のこもだる(菰樽)づくりが最盛期を迎えている。吉野杉でできたたるに銘柄の「松竹梅」が描かれたこもを巻き、縄で締め付けて完成させる。職人が一つ一つ手作業で丁寧に仕上げている。
こもだるは運搬時のたるの破損を防ぐため、こもを巻いたのが始まりとされる。現在は祝宴で使われることが多く、主に寺社やホテルなどに出荷。受注生産で12~1月の出荷数量が年間の約5割を占めるという。
こもだるは18、36、72リットル入りの3種類で、最も大きい72リットルは重さ約90キロ。職人の山本昌弘さん(59)は「日本酒を杉のたるに入れることで口当たりがマイルドになる。おめでたい席に出すので、力を込めて縄をきつく巻いている。いいお酒を届けたい」。