エアガンで虐待の1歳児、肺炎で死亡 保護責任者遺棄致死罪で両親起訴 福岡

福岡県田川市で1歳4カ月の男児が低栄養状態に基づく肺炎で死亡した事件で、福岡地検は19日、保護責任者遺棄致死罪で、父親の同市伊加利の土木業、常慶(じょうけい)雅則(24)と母親の無職、藍(24)の両容疑者を起訴した。男児にエアガンを撃ち、けがをさせたとしている傷害容疑については処分保留としていたが、同日付で雅則容疑者を起訴し、藍容疑者を不起訴処分とした。
起訴状などによると、雅則被告は2018年11月下旬ごろ、三男の唯雅(ゆいが)ちゃんに至近距離からエアガンを多数回発射し、頭や顔など全身に全治約3週間の傷を負わせたとされる。両被告は10月下旬までに重度の低栄養状態に陥った唯雅ちゃんが、両太ももや両腕、あばら骨など10カ所以上を骨折したうえ、肺感染症を発症したのに医療機関に受診させなかった。11月30日までの2週間で唯雅ちゃんを自宅に計51時間近く置き去りにするなどして12月1日に死亡させたとされる。地検は認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、雅則被告は保護責任者遺棄致死容疑の逮捕後、自宅に複数回置き去りにして外出したことを認めたうえで「骨折や低栄養は分からなかった。病院には連れて行っていない」と供述してから黙秘に転じ、藍被告は一貫して黙秘しているという。県警などによると、唯雅ちゃんの死亡時の体重は生後2~5カ月の乳児と同程度の約6キロしかなく、虐待を受けた子供にしばしばみられる「胸腺(きょうせん)」の萎縮が確認されていた。【柿崎誠】