淑徳高教員自殺で遺族が労基署に申告 吹奏楽部顧問で「違法な長時間勤務」

今年9月に自殺した私立淑徳中学・高校(東京都板橋区)の男性教員(32)の遺族らが18日、自殺は部活動顧問などに伴う違法な長時間勤務が原因だったと、池袋労働基準監督署に申告した。労災認定も今後申請するとしている。
代理人の川人博弁護士によると、男性は昨年4月に中高一貫校を運営する学校法人「大乗淑徳学園」と有期で契約。高校の物理の特任教員と吹奏楽部の顧問を担当した。男性には部活の運営業務が集中し、負担軽減を繰り返し求めたが改善されなかったという。今年6月に心身の調子を崩し、9月に自殺した。
男性が残していた記録では、6月の労働時間は260時間超だった。遺族側は「学校は労使協定(36協定)を結ばないまま、過労死ラインを超える月80時間以上の残業をさせていた。残業代も未払いだった」と訴えている。記者会見した男性の父親は「早急に合法的な労働環境に整備、教育に集中できる体制にしてほしい」と話した。【梅田啓祐】