ペット店の子犬で「薬剤耐性カンピロバクター菌」米13州30人が感染…再流行か?

北米13州のペットショップチェーン店で子犬に接触した30人が、薬が効かない薬剤耐性化したカンピロバクター菌に感染していることが、米疾病予防管理センター(CDC)の調査で明らかになった。
カンピロバクターは、食中毒を引き起こすことで知られ、ニワトリや牛などの家畜をはじめ、ペット、野鳥、野生動物あどあらゆる動物の腸内にいる常在菌だ。
CDCの18日の発表によると、米国では今年に入ってからこれまでに、ミネソタ州やオハイオ州、ケンタッキー州など13州で計30人が薬剤耐性カンピロバクター症に感染し、このうち4人が入院している。
聞き取り調査を行った24人の患者のうち、21人が子犬と接触しており、そのうち15人がペットショップの子犬だと報告。さらに12人が全米展開しているチェーン店「Petland」だと証言しており、5人が従業員であることもわかった。
患者の便から検出された菌を分析した結果、2016年から2018年にかけて大流行したカンピロバクター症と遺伝的によく似ていることも確認されている。このときは17州で113人の患者が報告されていて、今回と同様、「ペットランド」で販売していた子犬と接触した人が多かった。
当時、検出された菌のゲノム配列を行ったところ、患者38人と子犬10匹から採取されたカンピロバクター菌で、複数の抗菌剤が効かなくなる遺伝子の突然変異が見つかっている。
CDCは、子犬や犬に触れたり、エサを取り扱ったり、排泄物の処理を行ったあとは、必ず手指を石鹸で洗ったうえで、排泄物処理後は漂白剤を薄めた溶液で消毒するよう呼びかけている。また顔や傷口がある部分を舐めさせないようにするとともに、ペットは定期的に健康診断を受けさせるよう指導している。