天浜線、聖火運ぶ ランナーが乗車し移動 隣接保育園児の希望乗せ来年6・24出発

東京五輪聖火リレーの詳細なコースが17日、発表された。静岡県内では来年6月24日から3日間行われ、計273人が22市町26区間を走る。24日は浜松市北区の西気賀駅から気賀駅まで、ランナーが天竜浜名湖鉄道に乗車して移動。気賀駅に隣接する細江保育園は、すでに大歓迎ムードだ。競歩で五輪切符を狙う世界選手権日本代表の池田向希(21)=浜松日体高出、東洋大3年=の叔母で同園保育士の仲容子さん(52)は「すごく楽しみ」と声を弾ませた。
列車が通るたびに、いつも子どもたちが生き生きとした笑顔で手を振っていた列車が、聖火を運ぶことになった。掛川―新所原間を結ぶ天浜線。気賀駅に隣接する細江保育園は子どもたちも、先生も、願ってもない朗報に大喜びだ。
0歳から5歳児までの158人が通う大きな保育園で職員35人が勤務している。「子どもたちと一緒に見ます」と石原初音園長は笑顔で話した。当日はいつもよりも、さらに大きく手を振ることになりそうだ。
保育士の仲容子さんは、甥(おい)で競歩の池田向希の五輪出場を願っている最中に舞い込んだ朗報に笑顔。池田は来年2月の日本選手権に五輪切符をかけて挑む予定で「優勝してほしい。家族みんなで応援しています」とエールを送った。五輪の話題に満ちた夏になることを期待していた。
2020年は天竜浜名湖鉄道にとって記念の年でもある。前身の国鉄二俣線が全線開通したのが1940年6月。五輪イヤーは80周年となる。発着駅となる西気賀駅と気賀駅は、38年開通と歴史が古く、駅舎や待合所は国の登録有形文化財だ。リレー見学に集まる人々を楽しませることは間違いない。長谷川寛彦社長(58)は「選んでいただき、ありがたいです。西気賀と気賀駅の間は浜名湖がきれいに見えるスポットなんです」と喜んだ。
24日の第3区となる浜松ルートは、奥浜名湖のプリンス岬からスタート。トーチの火をランタンに移して西気賀駅で列車に乗り、2880メートル離れた次の気賀駅で下車。周辺を走り、みをつくし文化センターでゴールする。当日は臨時列車になるのか、詳細は未定だが長谷川社長は「責任を持って安全に運びたいですね」と力を込めた。(里見 祐司)