大阪高検が特別抗告 山田死刑囚の控訴取り下げ無効決定に

大阪府寝屋川市で平成27年、中学1年の男女が殺害された事件で、大阪高検は20日、山田浩二死刑囚(49)の1審死刑判決への控訴取り下げを無効とした大阪高裁(村山浩昭裁判長)決定を不服とし、最高裁に特別抗告した。また高検は、高裁に再び判断を求める異議申し立ても行った。
17日の高裁決定で村山裁判長は「控訴取り下げの効力には一定の疑念があり、直ちに確定させてしまうことに強い違和感と躊躇(ちゅうちょ)がある」などと判断。控訴取り下げを無効とする異例の判断を下した。
山田死刑囚は今年5月18日、大阪拘置所(大阪市都島区)で借りたボールペンの返却をめぐり看守と口論になり、自ら控訴取り下げ書を提出した。弁護側は同月30日、控訴取り下げの効力を争うとして、大阪高裁に申し入れ書を提出していた。
昨年12月19日の1審大阪地裁の裁判員裁判判決は、「出会ったばかりの子供の命を奪い、生命軽視の態度は著しい」などとして、山田死刑囚に求刑通り死刑を言い渡した。弁護側が控訴していた。
1審判決によると、大阪府内かその周辺で、平成27年8月13日夜、平田奈津美さん=当時(13)=の首を手などで圧迫し、窒息死させた。星野凌斗(りょうと)さん=同(12)=の首も何らかの方法で圧迫し、窒息死させた。