思い出して神戸愛--「人口減少食い止めろ」市が25歳の同窓会

人口減少に悩む神戸市は、仕事や結婚などで岐路に立つ年代にあたる25歳前後の若者を対象にした同窓会を企画した。「BE KOBE #25」と題し、帰省中の人も参加できるようにと今月28日に開催。1995年の阪神大震災をモチーフに市が製作するPRフィルムに、参加者の姿を収める。主催者は、若い世代に「神戸愛」を再確認してもらうとともに、震災を知る契機にもなればと期待する。
市によると、昨年の市外へ転出した人から市内に転入した人を引く「転出超過数」は25~29歳が最多の804人。就職世代の流出にどう歯止めをかけるかが課題となっている。市主催の成人式への参加率は約6割(2019年)と「都市部としては高い」(広報課)ため、「成人式の次に、若者が神戸に集う機会を作りたい」と考えた。
当日は午後4時半から、神戸市中央区小野浜町のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で。対象となるのは、93年4月2日~96年4月1日に生まれた3学年で、市内の小中高校、大学・短大・専門学校を卒業した人。
神戸の街を広くPRする「シティープロモーション」用に、市は震災を題材にしたショートフィルム「僕たちは震災を知らない」を製作中で、そのワンシーンに同窓会の参加者にも登場してもらう。当日中に撮影・完成させて会場で試写する。
フィルムは、25歳の若者たちが親世代との震災に対する思いのずれを感じつつも、人とのつながりの大切さを考えるストーリー。若年世代に聞いた「思い出の場所」を参考に、魅力ある街の風景も盛り込み、来年1月中旬から一般公開を予定している。
また会場には、神戸の学校給食で定番のデザート「とくれんゼリー」など、ご当地グルメを楽しめるコーナーを設置し、神戸に関するクイズ大会も開く。神戸にゆかりがある企業約20社がホテル宿泊券といった賞品提供などで協力。500人の参加を目指す。
市が公募した実行委員会のメンバーの一人、和田健吾さん(25)=垂水区=は「参加した人に『神戸で育ってよかった』と思ってもらえたら」と話す。
参加には事前の申し込みが必要で、25日までに公式サイト(https://be-kobe25.com/)から手続きする。会費2500円。問い合わせは事務局(0120・96・1320)。【反橋希美】