大阪府と大阪市が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)を2025年大阪・関西万博の期間中に開業しないよう、博覧会国際事務局(BIE、本部・パリ)が近く政府に要請することが20日、判明した。大阪府の吉村洋文知事は報道陣に「IRの盛大なオープニングが万博会場の横でされるのは望ましくないという趣旨ではないか。万博前の開業は問題ないと思う」と述べた。
府市は大阪湾岸の人工島・夢洲(ゆめしま)内の万博会場の隣接地で、万博が開幕する前にIRを開業することを目指し、12月中に事業者の公募を始める。しかし、事業者から工期の短さや万博の会場建設と並行することに懸念の声が上がり、万博前の開業義務づけは見送った。具体的な時期は万博終了後も含め、幅を持たせる見通しだ。
一方、政府はこの日、大阪・関西万博を25年4月13日~10月13日に夢洲の155ヘクタールで開催することなどを盛り込んだ「登録申請書」を閣議決定した。年内にBIEに提出し、来年6月のBIE総会での承認を目指す。
登録申請書によると、万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、サブテーマは「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」。会場建設費は約1250億円、運営費は約810億円。会期終了後は関西の経済団体や府市で「夢洲まちづくり基本方針」を策定し、会場跡地の利用計画を推進する。【津久井達】