感染症法で最も危険性が高い「1類」に指定されているエボラ出血熱について、厚生労働省は海外で研究が進められている未承認の治療薬とワクチンを輸入する方向で検討に入った。20日にあった有識者検討会に示し、了承された。
対象となるのは、世界保健機関(WHO)の専門家グループが、効果を検証している治療薬2種類とワクチン2種類。いずれも国内未承認で、研究目的に輸入し、患者の発生などに備える。今後、製造企業と交渉し「速やかに入手したい」としている。
エボラ出血熱を巡っては、今年9月に国立感染症研究所が原因ウイルスを輸入し、来年の東京五輪・パラリンピック開催による訪日客の増加に備え、検査体制を強化している。
エボラ出血熱はエボラウイルスによる感染症で、発熱や下痢、嘔吐(おうと)などの症状があり、接触感染する。ウイルスの型によって死亡率は異なるが、平均で50%程度とされている。【金秀蓮】