群馬県内在住の10代女子生徒を連れ去って乗用車内に監禁したなどとして、殺人未遂、監禁致傷などの罪に問われた元私立学校教員、内田慎也被告(28)の裁判員裁判で、前橋地裁(国井恒志裁判長)は20日、殺人未遂罪は無罪とし、監禁致傷罪などで懲役8年(求刑・15年)の実刑判決を言い渡した。
殺意の有無について判決は、被告が加減して生徒の首を絞め、失神するにとどめたとして、「死ぬ危険性が高い行為というには疑いが残り、殺意は認められない」と判断した。
判決によると、内田被告は6月25日午後0時半~同50分ごろ、県内の女子生徒宅に侵入し、生徒の首を絞めて失神させて車に乗せて連れ去り、午後4時35分ごろまで、高崎市内の山林内で車内に監禁した。女子生徒は全治3週間のけがをした。
判決は一方で、職場のトラブルで悩んだ被告が自暴自棄になり、好意を抱いていた生徒を連れ去ってわいせつ行為をし、一緒に死のうと考えたと指摘。「動機は身勝手で自己中心的」と非難した。
判決について、前橋地検の上本哲司次席検事は「判決内容を詳細に検討し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とコメントした。【神内亜実】