20日放送のNHK総合「ニュースウオッチ9」(月~金曜・後9時)では、高市早苗総務相がかんぽ生命保険と日本郵便の保険不正販売問題を巡り、行政処分案の検討状況を日本郵政グループに漏らしたとして、鈴木茂樹総務事務次官を停職3か月の懲戒処分にしたと発表したことをトップニュースで報じた。
鈴木氏は20日付で辞職し、事実上の更迭となった。情報を漏らした相手は元総務次官の鈴木康雄日本郵政上級副社長。高市氏は「信用を失墜させる行為で誠に残念だ」と陳謝。給与3か月分を自主返納する。
番組では、2人が旧郵政省の出身で鈴木上級副社長も10年前に事務次官を務めていたことを伝えた。今回の漏洩の背景について会見で高市氏は「同じ旧郵政採用の先輩後輩という形のなかでなにかやむを得ない事情があったんだろうと拝察します」と述べていた。
その上で番組では、鈴木上級副社長が総務省退官後に平成27年から上級副社長に就任し、かんぽ生命の保険の不適切な販売をめぐって衆院予算委などで参考人としてたびたび問題の原因や背景を説明していたことを報じた。
さらに、この問題を報じた昨年4月のNHKの番組「クローズアップ現代プラス」の放送後に鈴木上級副社長がNHKへ抗議を行った経緯などについて答弁したVTRを放送。この時、鈴木上級副社長は国会で「圧力をかけたという記憶は毛頭ございませんで、放送されたものに続いて第2回目の取材をするという際に極めて刺激的な言葉だけを並べたようなツイッターを出していたので、それを削除してほしいという要請をしました」と述べていた。
今回の問題に有馬嘉男キャスターは「日本郵政を監督する立場にあるのが総務省です。高市さんもおっしゃていましたが先輩後輩であろうが、どんなやむを得ない事情があろうが、その処分の内容を漏らしていいはずがありません」と指摘した。
その上で「官僚の天下りの弊害が改めて浮き彫りになりました」とコメントしていた。