来年の東京五輪・パラリンピックに向け、東京スカイツリー(墨田区、634メートル)で、ライトアップ用の照明機器347台の増設工事が完了した。既存の照明と合わせて計2362台となり、塔頂部は約20キロ離れた羽田空港(大田区)からも見えるようになった。来年3月下旬の全面点灯を目指し、試験を繰り返している。
運営会社の東武タワースカイツリーによると、2012年の開業当初、ツリーの150メートル付近と250メートル付近は非常時の避難スペースとし、照明を設置しなかった。そのため、夜間のライトアップ時、アンテナ設備がある最上部のゲイン塔を含め、暗い部分が目立っていた。
そこで、同社はツリー全体が輝くよう、今年5月から発光ダイオード(LED)照明の増設工事を開始。ゲイン塔下部(497メートル)の60台を新品に交換し、さらにゲイン塔、250メートル、150メートルの付近に計287台を新設した。
点灯試験では、様々な色でツリーを浮かび上がらせ、上野や浅草、錦糸町など9か所からどのように見えるかをチェック。特にゲイン塔の塔頂部はこれまでの約30倍の明るさになり、従来の倍となる約20キロ先からでも確認できたという。ライティングの色を調整するなどして、来年3月下旬から本格点灯する予定だ。
2016年リオデジャネイロ五輪の閉会式では、東京をPRするショーでスカイツリーの模型が登場。また、年間の入場客約400万人のうち3割を訪日外国人が占めており、スカイツリーは海外でも日本の観光名所として知られるようになった。同社はライトアップの写真や映像が来場客のSNSや海外のテレビ局で紹介されることを期待しており、広報担当者は「遠くからでも明るく輝くスカイツリーを探してみてほしい」と話している。