京急事故の現場踏切で実況見分 運転士立ち会いのもと

横浜市神奈川区の京急線の踏切で9月、快特電車と大型トラックが衝突した事故で、神奈川県警は24日未明、男性運転士の立ち会いのもと実況見分を行った。運転士が踏切内の異常を知らせる発光信号を確認してブレーキをかけた場所などを確認した。
事故があったのは9月5日。快特が踏切内で立ち往生していた13トントラックと衝突して脱線した。乗客ら37人がけがをし、トラックを運転していた男性(当時67歳)が死亡している。県警はトラックが運転ミスで踏切から出られなかったとみて、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで捜査している。
県警の任意聴取に対し、運転士は発光信号に気づいて通常のブレーキをかけた後、非常ブレーキをかけたと説明したとされる。京急によると、発光信号機は事故のあった踏切の約570メートル手前から確認することができ、ブレーキをかけてから停止するまでの制動距離は517・5メートルという。
県警は24日午前1時すぎから電車を動かして現場で実況見分を行った。同乗した運転士の証言をもとに、信号機を確認した位置やブレーキをかけた場所を改めて確認した。
京急は今月、発光信号機をより遠くから視認できるように設置ルールを見直すと発表した。車輪が滑りやすい雨天時や運転士の見落としなどを考慮して「718メートル以上」に変更する。事故現場でも新ルールに基づいて発光信号機を増設し、運転士は従来より11秒ほど早く異常に気づけるようになるという。【池田直、洪香】