18人目の容疑者逮捕 パタヤ拠点契約に関与か タイ振り込め詐欺

タイ中部パタヤを拠点とした日本人グループによる振り込め詐欺事件で、警視庁捜査2課は12日、住所不定で職業不詳の陣内大和(やまと)容疑者(30)を詐欺の疑いで逮捕した。一連の事件の逮捕者は18人目。陣内容疑者は、グループの拠点となった一軒家の賃貸契約やメンバーのビザ更新の手伝いをしていたという。
逮捕容疑は3月29日、パタヤから福井市の50代女性の携帯電話に「有料サイトの未納料金がある」とメールを送り、電話をかけてきた女性に電子ギフト券計30万円分を買わせ、だまし取ったとしている。容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、陣内容疑者はグループ内で「しらいし」と呼ばれ、詐欺の電話をかける「かけ子」の生活支援などをしていた。8月下旬にタイ警察に身柄を拘束され、12日朝に飛行機で羽田空港に移送された。【佐久間一輝】