県議選予定者ポスター120枚剥がす 容疑の文科政務官公設秘書ら書類送検 千葉県警

千葉県富里市で2月、県議選(4月)の立候補予定者のポスター約120枚が剥がされる事件があり、県警は12日、自民党衆院議員の白須賀貴樹文部科学政務官の公設秘書と私設秘書、建設会社員2人の計4人を器物損壊容疑で千葉地検に書類送検した。
捜査関係者によると、4人は4月の県議選同市選挙区からの立候補を予定していた市議(当時)が支援者宅などに掲示していた現役閣僚との「2連ポスター」約120枚を剥がした疑いが持たれている。4人は容疑を認めているという。
県警が防犯カメラなどを調べ、関与が浮上した。同じ選挙区からは同党の元市議も立候補して保守分裂していた。元市議を支援していた公設秘書らの指示で同社員らがポスターを剥がしたとみられる。市議は県議選に当選した。
白須賀氏は同市を含む千葉13区の選出。1月に政務官として緊急事態に備える「在京当番日」に、乗っていた車が千葉県内で接触事故を起こした。公設秘書は運転していたのに事故後に現場から立ち去ったとして、道路交通法違反(事故不申告)で罰金1万5000円の略式命令を受けていた。【宮本翔平、加藤昌平】