「近江牛」の新ランチ御膳 滋賀の老舗店が開発 次期NHK朝ドラ舞台

滋賀県甲賀市信楽町地域が舞台のNHK連続テレビ小説「スカーレット」が30日に放送開始されるのを前に、近江牛専門店の老舗「松喜屋」(本店・大津市)は、近江牛など食材から器まで全て県産でそろえたランチメニュー「緋色(ひいろ)御膳」を開発した。「スカーレット」を機に、県の魅力発信や特産品の振興などを展開するキャンペーン「ほっと滋賀色」の一環。
厳選した近江牛を低温熟成し、うまみ成分と軟らかさを引き出したステーキや牛鍋がメイン。草津産小タマネギや野洲産ナスなど旬の野菜を使った煮付けやサラダ、琵琶湖固有種のビワマスの幽庵(ゆうあん)焼きなど計10種類の県産食材を楽しめる。器は特注した信楽焼を用い、滋賀らしさを演出した。
同社れすとらん部の松本弘誠課長(48)は「滋賀の食材で滋賀をアピールしたくて開発した。言葉だけでなく、舌でも滋賀を感じてほしい」と話す。
「緋色御膳」はステーキと牛鍋に使われる肉の種類により料金が異なり、モモバラ(税抜き5000円)▽特上ロース(同8000円)▽極上ロース(同1万円)――の3種類を「れすとらん松喜屋本店」(同市唐橋町)で取り扱っている。1日の限定数は計20食。問い合わせは同店(077・534・2901)。【菅健吾】