正月の伝統行事「もぐら打ち」が6日、長崎県松浦市の星鹿地区であり、子どもたちが家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災を願って町内の家々を回った。
星鹿育成会の小中学生14人が参加。2班に分かれて「祝いましょう 祝いましょう」で始まる「もぐら打ちの唄」を歌いながら、新わらを束ねて作ったもぐら打ち棒で「もういっちょう添(す)えとけ」「もういっちょ負けとけ」と元気よく玄関の土間などをたたき、2時間半かけて地区内約100軒を回った。
星鹿地区でも海沿いの地域では、船の名前を盛り込んで大漁祈願するなど掛け声(歌)は地域ごとに違う。市立星鹿小6年の和田貴広さん(12)は「きつかったが星鹿の伝統行事をよその人にも知ってもらいたいし、ずっと続かせたいので頑張った」と話した。【和田恭代】