日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が8日にベイルートで開いた記者会見の会場には、日本の報道陣に加え地元レバノンやフランスなどの記者も詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。ゴーン前会長は会見で「(日本で起訴されれば)99・4%が有罪になる」などと厳しい司法批判も展開した。ただ、ゴーン前会長側の弁護士は会見前、参加メディアは前会長が選別すると話し、日本メディアを含む多くの記者が会見に出席できなかった。
会見にレバノン国外のメディアが参加する場合、ゴーン前会長側からの招待状が必要とされた。ただ、毎日新聞を含む多くの日本メディアには、この招待状が届かなかった。現地では「前会長に批判的な日本メディアの質問を避ける意図では」との見方も出ている。
会場となったベイルート中心部のプレスセンターには、会見は午後の予定だったにもかかわらず、朝から雨の中、報道陣が続々と詰めかけた。
欧州のテレビ局の撮影担当だという地元ジャーナリスト、ホセインさん(30)は「レバノンでも関心は高く、ほとんどのレバノン人は同胞意識からゴーン氏の帰国を支持している」と言う。
別の地元ジャーナリスト、リカルドさん(40)は「日本の刑事司法はとても厳密だと聞いている。日本で逮捕されたのなら、彼は悪いことをしたのだろうと思う」と話した。【ベイルート横山三加子、久野華代】