寄付した鈴木さんに「鈴木証明書」 ゆかりの屋敷復元へ寄付募る 和歌山

「鈴木」姓発祥の地とされる和歌山県海南市は、ゆかりの場所である国史跡「鈴木屋敷」を復元するため、2回目のクラウドファンディング(CF)を始めた。復元に向けた国からの補助金が減額されたためで、引き続き寄付を募ることにした。
鈴木一族は熊野地方から平安末期に海南市に移り住んだとされる。藤白神社境内に一族が住んだ屋敷が朽ち果てた状態で残っている。境内の一部が国史跡「熊野参拝道」に指定されたことをきっかけに、神社や地元経済界、海南市などが屋敷の復興を計画した。
総事業費は1億5000万円で6割を国と県、海南市が負担。残り6500万円が藤白神社の負担となるが、海南市は2019年、支援のために、CFなどで資金を集めた。
海南市によると、企業版ふるさと納税なども合わせて約3300万円が集まったが、台風などの自然災害で国の文化財関係の補助金が減額。神社負担が約1億円と増加したため、2回目のCFに踏み切った。7000万円を目標に集めるという。
CF第2弾では返礼品を一新。鈴木ゆかりの武将が墨絵で描かれた手ぬぐいや、市内の鈴木さんが生産したミカンなどが選べる。5000円以上の寄付で、鈴木姓の人は「鈴木証明書」、そのほかは「鈴木サポーター証」がもらえる。
寄付はネットサイトの「ふるさとチョイス」の「ガバメントクラウドファンディング」内で、3月18日まで募集している。【後藤奈緒】