東京都が旧「こどもの城」を525億円で買収契約 五輪ボランティア拠点に活用

東京都は11日、2015年に閉館した国立児童館「こどもの城」(渋谷区)の土地と建物を国から525億円で買い取る契約を結んだと発表した。20年東京五輪・パラリンピックでボランティアらの活動拠点として活用後、生涯学習などの複合施設として全面改修する。
契約は10日付。都は年度内に活用方法についての基本計画を策定し、東京大会後に周辺の都有地と一体で開発する。築30年を超えた建物は改修する。都は今年度当初予算に購入費など609億円を計上したが、不動産鑑定を考慮した結果、当初より約15%減額となった。
こどもの城を巡っては、都が舛添要一知事時代の16年度、跡地を都立広尾病院の移転先にするために移転整備費370億円を予算に計上した。その後、小池百合子知事が白紙撤回し、広尾病院は現在地で建て替える一方、こどもの城は、建物のリニューアルを前提に買い取る方針を示していた。【森健太郎】