元農相の玉沢徳一郎氏(82)が盛岡市の自宅で銃撃された事件で、岩手県警は9日、同県奥州市水沢羽田町の農業、高橋脩(ひさし)被告(82)=銃刀法違反(加重所持)で起訴=を殺人未遂容疑で再逮捕した。玉沢氏に拳銃を向けて発砲したことは認めているが、「殺すつもりはなかった」と殺意は否認している。
再逮捕容疑は昨年12月10日午後1時半から同2時ごろ、盛岡市の玉沢氏の自宅内で拳銃を3発発砲して玉沢氏の足に命中させ、全治2週間のけがをさせたとしている。捜査関係者によると、2発が当たったという。
高橋容疑者は直後に「玉沢氏を撃った」と拳銃を持って自首した。2人は高校の同級生だった。これまでの調べに「選挙のために貸した1000万円の返却を求めたが、断られて腹が立った」と供述しているという。【山田豊】