東海第2原発 安全対策工事に遅れ

日本原子力発電の村松衛社長は9日、水戸市内で記者団の取材に応じ、2021年3月までの予定で進めている東海第2原発(茨城県東海村)の安全対策工事について「期限までの完成は難しいと判断している。工程の見直しも含めて検討したい」と述べた。ただ、工事終了時期の見通しに言及しなかったものの、工事の遅れが再稼働時期に影響はしないとの考えも示した。
安全対策工事は、東京電力福島第1原発の事故を教訓に強化された新規制基準に基づく。東海第2では防潮堤や非常用設備を整備することにし、工事計画は18年10月に原子力規制委員会が認可。再稼働には、原発が立地する県や東海村などの事前了解が必要になる。【鳥井真平】