兵庫県赤穂市発注の橋の修繕工事で、入札情報を漏らした見返りに現金10万円を授受したとして、兵庫県警捜査2課は13日、市建設課土木係長の浜田善彦容疑者(49)を加重収賄などの疑いで、土木業者「馬場(うまば)組」(兵庫県赤穂市)社長の馬場(うまば)喜靖容疑者(54)を贈賄などの疑いで、それぞれ逮捕した。県警捜査2課は同日夜、浜田容疑者の自宅や馬場容疑者の会社を家宅捜索した。
逮捕容疑は2017年11月下旬、橋の修繕工事の一般競争入札(同年12月実施)で、浜田容疑者が事前に設計金額を馬場容疑者に伝えて落札させ、見返りとして現金10万円を受け取ったとしている。県警は2人の認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、浜田容疑者は16年4月から土木係長で、最低制限価格を推定できる設計金額を知りうる立場だった。入札には4社が参加し、馬場容疑者は最低制限価格を約4000円上回る価格で落札した。【藤顕一郎】