10日午後4時10分頃、名古屋市天白区の名城大学で「男が刃物で先生を切りつけた」と警備員から110番があった。愛知県警天白署員が駆けつけると、同大理工学部の男性准教授(40)が血を流してあおむけに倒れており、近くにいた同学部3年、野原康佑容疑者(22)が突き刺したことを認めたため、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
発表などによると、野原容疑者は同日午後4時5分頃、同大天白キャンパス「研究実験棟2」1階の研究室で、男性准教授の首など上半身をはさみで複数回突き刺して殺害しようとした疑い。容疑を認めており、「逃げられたので殺せなかった」などと話しているという。男性准教授は複数箇所を負傷したが、命に別条はないという。
県警によると、野原容疑者のズボンには返り血とみられる血液が付着し、現場には凶器とみられるはさみもあったという。野原容疑者は男性准教授から指導を受けており、リポートを巡り、トラブルになっていたとの情報もあり、県警は動機を調べる。
警察官に連行される野原容疑者を目撃した同学部4年の男子学生は「落ち着いているように見えた。こんなことが起きるなんて思いもしなかった」と話した。
同大の野口光宣副学長らが記者会見し、「このような事件が発生し、大変遺憾。ご心配をおかけし申し訳ない」と陳謝したが、被害者の氏名や学生との関係については「捜査中なので控えさせていただきたい」と繰り返し、詳しい説明を避けた。