特殊詐欺未遂の疑いで中国人2人を逮捕 短期滞在で来日、背後に国際組織か

高齢女性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして、大阪府警は10日、いずれも中国籍で住所・職業不詳、梁家明容疑者(26)ら2人を詐欺未遂の疑いで逮捕した。2人は短期滞在(30日間)のビザで中国から来日しており、カードを受け取る「受け子」や現金を引き出す「出し子」とみられる。短期滞在の外国人が特殊詐欺に絡んで逮捕されるのは極めて異例だ。
逮捕容疑は9日、何者かと共謀し、大阪府松原市の80代女性に「カードが不正に利用されている」などと電話し、キャッシュカード1枚を詐取しようとした、としている。
府警によると、松原市内で詐欺と見られる電話が相次いだため、警戒中の捜査員が2人を見つけて職務質問。所持品から被害女性につながる個人情報が見つかった。スマートフォンには、カードを受け取る際に使う日本語が記されていた。
2人は2019年12月に、短期滞在のビザで入国。背後に中国を拠点とした国際詐欺組織があるとみられる。特殊詐欺を巡っては、日本に住む外国人が逮捕されるケースが増えているが、短期滞在の外国人が逮捕された例はほとんどない。
ある府警幹部は「被害者と接する受け子は逮捕されるリスクが高い。引き受ける者が少なく、外国人が利用されているのだろう」と指摘した。【藤河匠、加藤栄】