9日朝、メキシコ首都近郊のポポカテペトル山で爆発的噴火が起こり、赤黒い噴煙柱が火口上空3000メートルに到達するようすがとらえられた。この噴火に伴って、最大マグニチュード(M)1.4の火山性地震が90分間観測されたという。
日系人の間で「メキシコ富士」の愛称で親しまれるポポカテペトル山は、首都メキシコシティの南東70キロ郊外にそびえる標高5426メートルの活火山だ。
年間を通じて活発な噴火活動を続けているため、常時、火山から半径12キロ以内への立ち入りが規制されているが、標高が高いため、首都からも活動がよく見える。昨年6月3日の大爆発では噴煙の高さが1万1300メートルに達して雲を突き抜け、航空機の巡航高度を超えた。
同国防災機関(CENAPRED)によると、9日の爆発は現地時間6時31分に発生。朝日を浴びて赤く染まった噴煙柱が3000メートル上空に噴出したと発表している。
一方、米海洋大気庁(NOAA)は、気象衛星GOES-Eastの観測を通じて、噴煙に含まれる火山ガス(二酸化硫黄)が、上空6000メートル以上に到達したのを確認したと明らかにしている。
#GOESEast recorded the #eruption of #Mexico’s #Popocatpetl #volcano this morning (which spewed an #AshCloud ~20,000 feet into the air) via its #GeoColor band. It also detected #SulfurDioxide in the #plume, as shown in the second SO2 composite. More: https://t.co/UoZmVXRxSq pic.twitter.com/dfpL0PDc7a