令和最初の「一番福」は33歳高校教師 西宮神社、5000人が境内駆け抜ける

商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社・西宮神社(兵庫県西宮市)で10日朝、本えびすの参拝一番乗りを競って境内を駆け抜ける恒例の「開門神事福男選び」があった。令和最初の「一番福」は、大阪府立藤井寺工科高校教諭の黒木悠輔さん(33)=堺市東区=が獲得した。
神事は江戸時代に始まったとされる。夜明け前の午前6時、「かいもーん」のかけ声で表大門が開くと、待ち構えていた男女約5000人が一斉にスタート。石畳を全力疾走し、約230メートル先の本殿に次々と飛び込んだ。
黒木さんは13回目の挑戦で初の福男。「縁あって選ばれたので充実した1年にし、少しでも多くの人に福を分け与えたい」と笑顔だった。二番福は西宮市立高校1年の藤本陽紀さん(15)=西宮市、三番福は元青年海外協力隊員の川畑陽平さん(27)=川崎市多摩区=だった。【近藤諭】