北朝鮮による拉致被害者有本恵子さん=失踪当時(23)=は12日、60歳の誕生日を迎えた。神戸市長田区の自宅で心境を語った父明弘さん(91)は、「もうちょっと待っとれ」と恵子さんに伝えたいと話した。
恵子さんはロンドン留学中の1983年に消息を絶った。88年になって、石岡亨さん=同(22)=から一緒に生活していると書かれた手紙が届き、北朝鮮にいることが分かった。
拉致から37年がたち、両親は共に90歳を超えた。母嘉代子さん(94)は体調を崩し、入院中だ。恵子さんの姉尚子さん(61)は「私たちが動かなくても、日本政府ができることを一つ一つ解決していってほしい」と訴えた。