北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さん(行方不明時23歳)が12日、60回目となる誕生日を迎えた。神戸市長田区の実家では、父の明弘さん(91)と恵子さんの姉妹の3人が「祝還暦」と書かれたケーキを用意して誕生会を開き、「早く解決してほしい」と願った。
3人は、お祝いに赤飯やハンバーグなどの料理をテーブルに用意。母の嘉代子さん(94)は年明けに腰を痛めて入院中で、一緒に祝うことはできなかった。姉、尚子さん(61)は両親の活動を振り返り、「ここまで長引くとは思っていなかった。頑張ってくれているので、今後も支えたい」と誓った。
明弘さんは「あなたはきっと勝利するだろう」とトランプ米大統領から2019年に届いた手紙を読み返した。「恵子には『もうちょっと待っとれ』と言いたい。日本政府は米国と協力し、訪朝を実現してほしい」と訴えた。【藤顕一郎】