茨城県は、アクアワールド県大洗水族館(大洗町磯浜町)で、世界最大の魚類「ジンベエザメ」の飼育、展示に乗り出すと発表した。専用の室内水槽を新設し、2022年度末のオープンを目指す。実現すれば東日本の水族館で唯一の展示となる見込みだ。
大洗水族館では、63種類約400匹のサメを飼育しており、種類は国内最多。例年、約110万人が来館している。ジンベエザメを展示することで、観光客のさらなる増加につなげたい考えだ。
ジンベエザメは温帯や熱帯の海域に生息し、灰色の背中にある白い斑点模様が特徴。成長すると全長は10~12メートルにもなる。
国内では、沖縄美ら海水族館(沖縄県)、のとじま水族館(石川県七尾市)、海遊館(大阪市)、かごしま水族館(鹿児島市)の4カ所でしか展示されていない。東日本では横浜・八景島シーパラダイス(横浜市)にいたが、昨年2月に死んだ。
沖縄美ら海水族館では水量約7500トンの水槽で展示。他は水槽の大きさが適さないことから、成長すると海へ放流する場合もあるという。
県などによると、大洗水族館で最大の水槽は、水量約1300トンにとどまる。このため隣接する平面駐車場に、水量約8000トンの国内最大の室内水槽を備えた施設を整備する。総事業費は約130億円で、来年度から水槽の設計などを進める。
ジンベエザメは回遊して、湾内に入り込むこともあるという。展示するジンベエザメの入手方法は未定だが、県は、定置網にかかった個体の買い取りなどを検討している。
来館者を対象に昨年11~12月に実施したアンケートで、回答した564人のうち約6割がジンベエザメの展示を希望したという。【川崎健】