「四半世紀、前向きに前向きに生きてきた」 露出の野島断層前に慰霊 淡路

阪神大震災で地表に現れた野島断層を保存している兵庫県淡路市の北淡震災記念公園では、遺族や住民ら約200人が追悼した。淡路島の犠牲者数と同じ63本の竹灯籠(とうろう)を水面に浮かべて手を合わせ、慰霊碑の前で賛美歌「アメイジング・グレイス」を厳かに合唱した。
全壊した家屋から救出された後に亡くなった親戚の慰霊に訪れた淡路市の上宮平(ただし)さん(74)は「来たよ、みんな元気だよ」と心の中で呼び掛けたという。「明石市から震災翌日に駆けつけたことを思い出す。四半世紀、前向きに、前向きにと生きてきた」と振り返った。
淡路市内の実家が全壊し、各地で1000回以上の語り部活動を続ける同公園総支配人の米山(こめやま)正幸さん(53)は「25年になる。つらい運命に歯を食いしばり涙した。大切な人との絆も見つけた。忘れてしまったら、また繰り返してしまう。記憶と教訓を次世代につないでいく」と力を込めた。【浜本年弘】