阪神大震災の追悼行事「1・17のつどい」が営まれる神戸市中央区の東遊園地で16日夕、合図に合わせて一斉に身を守る動きをとる「シェイクアウト訓練」が行われた。
訓練は、神戸市が主導して各地で一斉に取り組んできたが、訓練用の緊急速報メールの着信音がうるさいと苦情が相次ぎ、今年から個別に行われることになった。今回はつどいを主催する実行委員会が企画した。
午後5時20分頃、実行委が放送で訓練を呼びかけると、つどいの準備をしていたボランティアや市民ら約300人が一斉にしゃがんで周囲の状況を確認。津波が来るとの想定で、近くの市役所に避難した。
3歳と1歳の子を連れてたまたま立ち寄った神戸市中央区の会社員女性(40)は「津波が来るとわかったらすぐに逃げるよう、子どもに教える良い機会になった」と話した。