浮いた畳に女性乗せ…西日本豪雨で住民11人を表彰

2018年7月の西日本豪雨の際、浸水した家などに取り残された高齢者10人以上を救助したとして、愛媛県大洲市は同市八多喜(はたき)地区の住民11人に感謝状を贈った。胸までつかる水の中、11人は浮いていた畳を使うなどの機転でお年寄りを救った。【遠藤龍】
住民らによると、同年7月7日の肱川の氾濫で、八多喜地区は約1・5メートル浸水した。住民らは近くの高台の祇園神社に避難したが、その際、逃げ遅れた高齢者も複数いることが分かった。そこで檜田兆宜(ひだ・よしたか)さん(73)ら数人はこの日午後、他の住民からボート1隻を借り、約2時間をかけながら高齢者を乗せ、約100メートル離れた高台に避難させた。
救助に当たった1人の伊藤朋子さん(40)は、家の中で胸のあたりまでつかっていたお年寄りの女性を発見した。「怖いけん、出られない。私はもう家にいる」と女性は話したが、近くに浮いていた畳2枚を重ねて上に女性を乗せ、救助したという。
高校生2人も救助に加わった。県立長浜高3年の水沼純輝さん(18)は「災害の時は助け合いが大切だと実感した」と話す。
同地区の鎌田義嗣さん(68)が住民らの救助の様子を撮影していた写真3枚がきっかけとなり、改めて当時の救助活動の模様を市が詳しく調査して感謝状を贈ることになった。式には7人が出席。檜田さんは「みんなと協力し合って、人として当たり前のことをしただけだと思う」と述べた。