山陽電鉄は20日、兵庫県明石市の東二見―山陽魚住駅間で、始発の上り普通電車1編成(3両、乗客なし)が、遮断機が下りず、警報機が鳴らない状態の踏切5か所を通過したと発表した。事故やけが人はなかった。
発表によると、同社は20日午前1時前から、東二見駅構内で配線などの工事をするため、同区間の踏切5か所が作動しないよう装置を切り替えていた。始発の運行前に装置を解除する必要があったが、作業員が忘れていた。
このため、始発電車は20日午前5時15分頃、作動しない踏切5か所を通過。運転士も気付かなかった。始発の後続電車の運転士が踏切の異常に気付き、同5時25分頃に正常に戻った。
同社は「初歩的なミスで大変申し訳ない。工事の手順の順守と再発防止策を徹底させたい」としている。