暖冬の影響で全国的にまとまった雪が降らない状態が続く中、栃木県北部でレジャー施設の明暗が分かれている。
スキー場関係者は「もう少し降ってくれないと厳しい」と頭を悩ませる一方、ゴルフ場関係者は「雪かきの手間が省け、営業日も増やせる」と雪不足を歓迎。今シーズンは今後も積雪が少ない見通しで、二極化がさらに強まりそうだ。
気象庁によると、22日午後3時時点での県北地域の積雪は、那須町の那須高原で6センチ、日光市の奥日光で3センチなど。各地とも平年同時期の50%以下となっており、記録的な雪不足となっている。
この状況を恨めしく見ているのがスキー場関係者だ。那須温泉ファミリースキー場(那須町湯本)は、そりだけが滑ることができる「そりパーク」を土日に営業するのみで、スキー・スノーボード向けのその他のゲレンデでは滑走が不可能な状態。担当者は「30センチ程度しか積もっておらず、あと15センチはないと圧雪車が走れない。ここまで雪が降らないのは20年ぶりくらいではないか」と嘆く。
日光湯元温泉スキー場(日光市湯元)は、例年なら12月末に解禁される全コースでの滑走が今月16日までずれ込んだ。かつ、積雪は約40センチと、十分な量とはいえない。涌井賢支配人は「全コース滑走可能となるまでの客足は例年の3分の2程度だった。人工降雪機のある他スキー場に流れてしまったようだ」とため息をつく。
一方、積雪による営業への支障が少ないゴルフ場関係者は、雪不足にほくほく顔だ。那須カントリークラブ(那須町寺子乙)では、昨年12月から今月にかけての利用客が例年に比べ約2割増加した。積雪による休業日が例年に比べて少ないのが要因という。
大野将志(しょうじ)支配人は「積雪が少ない上に気温が高く、芝も凍らないのでプレーしやすい状態が続いている。できればこのまま降らないでくれるとありがたい」と、引き続きの好天を期待する。
宇都宮地方気象台によると、冬型の気圧配置が続かず降雪量が少なくなる傾向は今後も続く見込み。しかし、「数日だけならまとまった雪が降る可能性はある」(同気象台)といい、関係者は今後の予報を注視している。(根本和哉)