こんぴらさん名物「石段かご」26日に終了 担ぎ手高齢化「苦渋の決断」

香川県琴平町の金刀比羅宮で、参拝客をかごに乗せて石段を上り下りする「石段かご」が、26日を最後に営業を終える。石段かごを営む田中武彦さん(72)は「担ぎ手が高齢化し、新たな人手も確保できなくなった。廃業は苦渋の決断」と悔しさをにじませる。かごは今後、イベントなどに貸し出し、活用していくという。
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全盛期に約20人いた担ぎ手は現在、杉本文親さん(69)と宮野隆弘さん(49)の2人のみとなった。かごの重さだけで約20キロあり、田中さんは「想像以上の重労働に1日持たなかった担ぎ手もいる」と苦笑いする。宮野さんは「かごがなくなるのは寂しいが、最後の日まで楽しく笑顔で階段を上りたい」と話す。
かごは4月に長野県の神社の祭事へ貸し出すことが決まっており、今後もイベントなどで活用していく。また、参道近くの旅館琴参閣では、ロビーに展示することも検討している。琴参閣従業員の大西満幸さん(72)は「石段かごはこんぴらさんの名物。多くの人に知ってもらい、何らかの形で残していきたい」と話す。【喜田奈那】