不用の自衛隊装備品、ネット販売検討…「F4」操縦かん・翼の一部

政府は、不用になった自衛隊の装備品について、ネットオークションなどで販売する検討を始めた。第1弾として今年退役する戦闘機「F4」の操縦かんや座席、翼の一部などを取り外し、年内にも出品する準備を進めている。
防衛省は高額な装備品を多数購入する一方、「コスト感覚」の甘さも指摘されている。このため、河野防衛相が歳入増につなげるため省内にネット販売の検討を指示した。
防衛省の規則は、機密漏えいのおそれがある物や武器を含む装備品の売却は禁じており、「機関車のナンバープレートのようにコレクターが好みそうな不用品を想定している」(防衛省幹部)。廃棄される戦車の部品の販売なども検討するという。
装備品に関しては、現在は耐用年数などから不用かどうかを判断し、一部の転用可能な備品を除き、「鉄くず」扱いで売り払っている。