大阪府は28日、府内で新型肺炎の感染者が確認された場合、国が公表していない入国の経路や時間帯、滞在した市町村名と日程を府独自で公表することを決めた。感染者がマスクを着用していなかったなど感染リスクが高い場合は詳細な滞在エリアの公表も検討する。吉村洋文知事は「府民が自己防衛策を取れる情報を提供することが重要だ」と述べた。
一方で渡航歴のない奈良県内の男性が感染したことについて報道陣に「国は本当は公表すべきだ」と感染者の移動歴をオープンにするよう注文をつけた。
府は、中国・武漢市への渡航歴があり、発熱などの症状がある府民を対象とした相談窓口(06・6944・8197)を29日から設けることも決めた。【津久井達】