福島で大雨、矢祭・高地原地区また孤立 台風後の仮橋流され12人取り残される

昨年10月の台風19号で地区と外部をつなぐ唯一の橋が崩落し、一時孤立状態となった福島県矢祭町高地原地区で29日午後1時ごろ、応急措置で復旧した仮橋(幅約5メートル、長さ約60メートル)が流され、住民が再び孤立状態となった。28~29日に東北地方に大雨が降り、橋が架かる久慈川が増水した影響という。
町や県災害対策課によると、高齢者ら12人が残されている。ただ、電気や水道などは確保され、当面の食料もあるため大きな混乱は起きてはいない。
仮橋は大型のパイプを横に並べ、その上に土のうや砂利を敷いた簡易な構造。崩落現場の下流に設置されたが、県内各地で1月の観測史上最大を記録する大雨に見舞われた29日、流されているのが見つかった。
県は今後、崩落した本来の橋の横で現在進めている別の仮の橋の工事を急ぐ。また、地区を走るJR水郡線の鉄橋を住民が歩いて渡れるよう、JR東日本と町が協議するという。【柿沼秀行、高橋隆輔】