与野党の政策責任者らが2日、NHK番組に出演し、新型コロナウイルスによる肺炎対策について意見を交わした。自民党の岸田文雄政調会長は感染の診断に時間がかかり過ぎていると指摘し、「迅速に簡易検査キットを開発し、ワクチンや治療法にもつなげないといけない」と強調。立憲民主党の長妻昭代表代行もキットについて「税金を投入して早めに作ることを要求したい」と述べた。
長妻氏は、米国が中国全土からの外国人の入国拒否に踏み切ったことに触れ、「日本も検討する必要がある」と主張。日本の入国制限は湖北省滞在歴がある外国人に限っている。国民民主党の泉健太政調会長は、今春予定される習近平・中国国家主席の国賓来日について「中国国内の収束が一番大事だ。ぜひ柔軟に考えていただきたい」と述べ、再考も含めて慎重な対応を求めた。
[時事通信社]