囲碁の史上最年少プロ棋士、仲邑菫初段(10)が16日、七大タイトル戦初挑戦となる第59期十段戦の予選で古田直義四段(50)と大阪市内で対局し、235手で白番1目半勝ちした。仲邑初段は初の男性棋士との公式戦を白星で飾った。
終局後、仲邑初段は「勝ててうれしい」と話し、にっこりほほ笑んだ。
対局は中盤まで古田四段が優勢だったが、後半に仲邑初段が逆転した。古田四段は「後半がミスばかりでどうしようもない」とコメントした。
仲邑初段は日本棋院が新設した英才枠により今年4月、10歳0カ月でプロ入り。同7月、第23期ドコモ杯女流棋聖戦の予選Bで史上最年少記録を更新する10歳4カ月で公式戦初勝利を挙げた。同8月には同予選Aも勝って本戦進出を決めており、この日で公式戦3連勝となった。