九州最高齢のカバが39歳に

「敬老の日」の16日、長崎県西海市の長崎バイオパークで飼育されている九州最高齢のカバ「ドン」(雄、39歳)の長寿を祝うイベントがあり、飼育員や来園者が、好物のおからで作った特製ケーキを贈った。
ドンは1980年に茨城県日立市のかみね動物園で誕生し、3歳でバイオパークにやってきた。日本初の人工保育で育ち「泳げないカバ」として知られたバイオパークのモモ(雌、25歳)など、3頭の子どもがいる。カバの平均寿命は40~50年で、ドンは国内で8番目に高齢。病気などなく健康に過ごし、干し草など1日15キロの餌を平らげる。
ケーキは、おからを丸め、食用の花で飾ったもので、先着10人の来園者らが食べさせた。ドンの飼育を担当してきた伊藤雅男副園長(58)は「同時期に入園したドンとは同期のような関係。いつの間にかおじいちゃんになったが、余生を一日も長く過ごしてほしい」と話した。【田中韻】