カジノを含む統合型リゾート(IR)事業への参入を巡る汚職事件で、収賄罪で起訴された衆院議員の秋元司被告(48)は12日、東京拘置所(東京都葛飾区)から保釈された。東京地裁が同日、保釈を認めた10日の地裁決定に対する検察側の準抗告を棄却した。
関係者によると、地裁は秋元議員の保釈に際して、起訴された他の被告をはじめとする事件関係者との接触を禁止。さらに、贈賄側の中国企業側が「現金100万円を渡した」と名指しした下地幹郎元郵政担当相ら衆院議員5人や、起訴内容に含まれた中国・深への旅行に同行した白須賀貴樹衆院議員らとの接触も禁じたという。
秋元議員の弁護人は秋元議員が追起訴された3日に保釈を請求。10日に地裁が認め、秋元議員側は保釈保証金3000万円を即日納付した。検察側は決定を不服として準抗告したが、地裁の別の裁判長が12日に棄却した。
秋元議員は起訴内容を全面的に否認しており、関係者によると、保釈後は開会中の通常国会に出席する意向を示している。
秋元議員は午後7時25分ごろ、刑務官に囲まれて東京拘置所の玄関に姿を見せ、横付けされた迎え用の車に弁護人と乗り込んだ。約60人の報道陣が保釈を待ち受けたが、カメラに向かって言葉を発することはなかった。【遠山和宏、金寿英、志村一也】