千葉で学校再開 休校1週間、授業時間確保で文科省要求へ

大規模停電が続く千葉県で17日、多くの小中学校が授業を再開した。ただ、9日の台風15号上陸から1週間にわたって休校したため、学校生活に影響が出そうだ。文部科学省は千葉県教委に対し、授業時間確保のために学校行事を中止しないよう求める方針だ。
17日に授業を再開した南房総市の市立富浦小学校(児童数210人)。酒匂(さこう)みどり校長は校門前に立ち、久しぶりに登校してくる子どもたちを出迎えた。「家は大丈夫だった?」と尋ねると「まだ停電しています」と答える児童もいたが、酒匂校長は「みんな明るい顔だったので安心した」と胸をなで下ろしていた。
全ての市立小中学校をこの日に再開した八街(やちまた)市では、電気が復旧していない小学校が3校ある。電力会社の電源車をつないで電源を確保し、ようやく再開にこぎつけた。
一方、館山市ではほとんどの学校を再開させたものの、市立中学校1校の窓ガラスが割れて雨で水浸しになり、再開のめどが立っていない。給食センターも被災したため給食を提供できず、1カ月ほどは弁当を持参してもらうことなどを検討する。
休校で減った授業時間について、県教委は「各校に柔軟に対応してもらう」とし、千葉市教委は平日の授業を1コマ増やす。文科省は土曜を活用するなどして授業時間の確保を求める方針で、萩生田光一文科相は17日の記者会見で「子どもが楽しみにしている運動会や文化祭、修学旅行は中止せず、しっかりと実施してほしい」と述べた。また、子どもの心のケアのため、自治体から要請があれば、スクールカウンセラーの派遣費用を負担するとしている。
文科省によると、台風15号の影響で1都6県の小中高など1365校の校舎で窓ガラスや屋根が破損した。うち千葉県が982校と最多だった。児童や生徒が負傷した事例は把握していないという。【中島章隆、水戸健一】