放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・神田安積弁護士)は13日、TBSのバラエティー番組「消えた天才」で、少年野球の投手の投球などを速く見えるように映像を加工した問題について、「放送倫理違反があった」とする意見書を発表した。記者会見した神田委員長は「事実を曲げるのは過剰な演出だ」と述べた。
問題があったのは、2018年1月~19年8月に番組のコーナーで放送されたスポーツの4種目の映像。パソコンの編集ソフトなどで、野球は2~5割増しで早回しした他、スケートのスピンや卓球のラリー、サッカーのドリブルを2割早回ししたにもかかわらず、実際の映像のように紹介した。TBSは問題発覚後の19年10月に番組を打ち切った。
加工したのは複数のディレクターで、意見書は、担当者らの「抵抗感の少なさ」やチェック体制の不備を指摘した。TBSは同日、「意見を真摯(しんし)に受け止め、番組制作に生かし、信頼回復に努めてまいります」とのコメントを出した。【松尾知典】