政務活動費不正で元富山市議3人に有罪判決 富山地裁

印刷代などの領収書を偽造し、政務活動費をだまし取ったとして詐欺罪に問われた元富山市議の中川勇(72)、谷口寿一(56)、市田龍一(64)の3被告の判決公判が17日、富山地裁であった。大村泰平裁判長は「身勝手な犯行で、酌量すべき点はない」として懲役1年6月、執行猶予4年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。
判決によると、2012~16年に印刷会社などの領収書を偽造し、中川被告は約522万円、谷口被告が約469万円、市田被告は約510万円をそれぞれだまし取った。大村裁判長は「犯行は実在する会社名義の内容虚偽の領収書を準備するなど周到かつ巧妙で身勝手」と非難した。
弁護側は「事件発覚後に議員辞職し、既に弁償もしており、再犯の可能性もない」として執行猶予付きの判決を求めていた。【高良駿輔】