博多金塊窃盗で懲役9年、高裁 一審支持、無罪主張を退ける

福岡市のJR博多駅近くで2016年7月、警察官を装い、金塊取引関係者らから約7億5千万円相当の金塊約160キロを盗んだとして、窃盗罪に問われた野口和樹被告(44)と兄の直樹被告(45)の控訴審判決で、福岡高裁(野島秀夫裁判長)は17日、一審福岡地裁判決を支持し、それぞれ懲役9年を言い渡した。
弁護側は「被害者側は金塊の出資金返済に苦慮しており、持ち去りについて合意があった」として無罪を主張していた。しかし、野島裁判長は被告らが警察官を装ったことや、被害者側に金銭的な利益がなかったことなどから、同意はなかったと退けた。