高速道では日本一なのに…? 青森のシートベルト着用、一般道は東北ワースト

日本自動車連盟(JAF)と警察庁が昨年11月に行った、シートベルトの着用率に関する全国調査の結果、青森県内の高速道路での後部座席の着用率が93.2%(全国平均74.1%)で、全国1位だった。一方、一般道路での後部座席の着用率は東北各県の中で最も低い30.2%(同39.2%)で、関係者は「高速道路じゃなくても着用を」と呼びかけている。
調査は昨年11月5~21日に全国782カ所の一般道路、104カ所の高速道路などで実施。県内は12市町村16カ所の一般道で計7289人、青森、八戸の2カ所の高速道路出入り口で計1450人を対象に調べた。
調査結果によると、シートベルト着用率は高速道路、一般道路ともに運転席や助手席については一部の県を除いてほぼ100%近い着用率だった一方で、後部座席については各都道府県で差が出た。県内の一般道路の後部座席の着用率は全国平均を大きく下回り、全国で7番目に低かった。
後部座席のシートベルト着用は現在、高速道のみで義務となっており、一般道路では罰則の対象にならないが、JAF青森支部の中園浩二事業係長は「事故時の衝撃は運転席も後部座席も同じ。一般道路でも席にかかわらず着用してほしい」と呼びかけた。【平家勇大】