茂木敏充外相は18日の記者会見で、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの感染が拡大している事態を受け、自国民を退避させるためにチャーター機などを派遣する各国・地域と受け入れに向けた調整を進める考えを示した。カナダやオーストラリア、イタリア、香港などが航空機を派遣する意向を明らかにしているという。
日本政府は19日から、健康観察期間(14日間)を終えて陰性が確認された乗客の下船を始める。クルーズ船には外国籍の人も1000人以上おり、陰性の確認を待たずに速やかに自国民を退避させる意向を示している国・地域がある。茂木氏は記者会見で「我が国の一般市民と接触しないように空港までの移動、出国前のプロセスについて今後調整していく」と説明した。
米国は16日にチャーター機2機を羽田空港に派遣し、米国人とその家族計328人を帰国させた。また、韓国政府は18日に大統領専用機を羽田空港に派遣。19日午前に同空港を出発する見通しだ。
茂木氏によると、カナダとオーストラリアも速やかに自国民を下船・帰国させたい意向。ただし、チャーター機や空港までの移動手段の手配などが予定通りに進まない可能性もある。イタリア、香港はいずれかの段階での航空機の派遣を希望しているという。外務省幹部は各国のチャーター機派遣について「日本側の医療態勢の負担軽減につながる」と受け止めている。【鈴木一生】